本題に入る前に、どうでもいいようなご報告が一つ。かねてから、ユキザサの真っ赤に熟した実が見たいと思い、栽培を続けてきた。今年も、鉢物は実をつけることもなく全滅であったが、早春に地植えとした5株のうちの2株に実が実った。そう、あとは時が解決するであろうと思って世話してきたわけである。
ところが、今年の夏は殊の外暑く、ギンギラギンの灼熱の陽射しに身を焦がされる思いでユキザサを見守っていたのだが・・・・・・。
十程もあった実は一つ、また一つと数を減らして4つほどになってしまったが、その中の3つがかろうじて赤く染まったのである。かなり萎んでるけど、念願叶う? う~んっ、微妙だなぁ~。
――閑話休題、では、つぼみたちのいまをご覧いただきたい。
フジバカマ、秋を代表する花の一つである。これがほころばないことには、秋とは言えない。
物の本、いや、代表的な植物のサイトでは、「開花期 8月から9月(残り花は10月ごろまである)」とか、「花期は晩夏から秋(8 - 9月ころ)」とかといった記述がある。
ところが、猫の額のヒヨドリバナ属は、まだこんなものである。そう、9月も終わろうかというのに。
一般的に、ホトトギス属の花は、葉と茎との間にある葉腋(ようえき)に発生する。できたばかりのつぼみの卵は、これがあの花になるのかと訝しく思うほどに微小である。
ホトトギスって草は、強いのか弱いのか判断に苦しむ花でもある。キバナノホトトギスなど、ちょっと日盛りに出しておくと、やがて葉が焼けて見窄らしい姿となってしまう。シロバナホトトギスときたら、至る所に種をばら撒き、実生1年目だというのに、ちっちゃな姿で花を付ける。個体差だよと言ってしまえばそれまでだが、不可思議な力を秘めた花でもあるようだ。
猫の額の草々は、総じて奥手のようだ。どこそこで◯◯の花を見たけど猫の額では、というケースが往々にしてある。上記のカリガネソウやシュウメイギクもそうだ。まだまだ固いつぼみがふてくされたように風に揺れている。そう、もう遠に咲いていてもいいはずなのにである。












