タマノカンザシとは、なんとも思わせぶりな花ではないか。日々ほんの少しずつ花茎の頭頂部にあるつぼみの形状を変化させ、ついに、苞が裂け真正のつぼみが顔を見せ始めたのである。
花の配列は総状花序である。花の数は決まっていないが、花茎に沿って水平、もしくはやや下垂した漏斗状の花をつける。そう、苞に包まれた花は一つではなく複数あるってわけ。
このように、つぼみが顔を見せたからと言って開花に至るまでの道程はまだ道半ば。こんなところも思わせぶりと言われる所以かもしれない。
|
|
| 📸2025年8月14日:蔓のない青並葉木立紫覆輪星咲。 ( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
📸2025年8月13日:同じ株からこんな変異も生じる。 (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
播種が遅かったので、やっとつぼみがはっきりとしてきた。「黄打込弱渦林風葉淡紫地紅紫車絞丸咲」(き うちこみじゃっか りんぷうば たんしじ べにむらさき くるましぼり まるざき)だったと思うのだが、いまは葉を見ていただきたい。
葉や花びらがやや肥厚する弱渦系統、さらに打込(くぼみ)や林風変異(葉が歪み、表向きに巻き込む)を持つためとても奇妙な形状を呈する。これじゃ、なんのこっちゃかわからんかな。ともかく、画像のように若緑色の紙をクシャクシャにしたようなイメージなんだね。そう、変化朝顔とは花ばかりでなく、このように葉もさまざまな変化を生じるわけ。
木立性の方は、順調に花をつけている。花色の方は時間経過などによっても変化するので気にする必要はない。見るべき点は花の形、13日に咲いた花は一部分が切れていた。変化朝顔としての正統な変化とは言い難いが、あるべきものがないとか、ないものが生じるなんてことが起こる。とても不思議な花なのである。
|
|
| 📸2025年8月14日:つぼみになる前の形がこれかな? ( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
📸2025年8月14日:茎が分枝し、つぼみが露わとなる? (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
顔をつき合わせ語り合わなければわからぬこともある。これ、ヒト属の間ばかりでなく、ヒト属と草本の間でも言えることなのかもしれない。
ツリガネニンジンを育てるのは初めてである。どのように花芽が生じ、その後つぼみが成長し、ほころぶことになるのか、想像だにできないということだってある。もちろん、路傍にてツリガネニンジンを撮影したことも一再ならずあるのだが、そんなときは花を撮ることに夢中で、つぼみの発生状況など微に入り細を穿って眺めることなど稀だ。
そう、何事も触れてみて、育ててみてこそわかる園芸かなってことかもしれない。


