頭花が、網状(羽状)に裂けた苞葉に包まれている植物がある。このアカバナオケラもそうだ。まるで茨(いばら)が絡みつく城の中で、100年の眠りを貪らざるを得なかったあの眠り姫のようではないか。
もちろん、オケラは炎暑の夏をやり過ごせば茨の呪いが解け、頭花が顔を見せる。赤花とは言うが、個体差はあるのだろうが、咲き始めた頃は淡い桃色を見せ、それから赤、濃い赤と姿を変えていく。派手さはないが、興味深い花なのである。
クガイソウとは、「ひと粒で二度美味しい」グリコのようではないか。
いままで二度ほどクガイソウを育てたことがあったのだが、なぜか嫌われて年を越せなかった。それが、この株は年を越し、花がほころび、あまつさえ脇芽からさらなる花穂を見せてくれている。
頭頂部の花が終わり、蒴果が育ち始めていた。今年はこれでお仕舞かなと思っていたのだが、一茎で二度も、三度も花穂を見せてくれるとは! 年を越したことがなかったので、どのような成長を見せるのかわからなかったが、もう一度関連図書を繰ってみる必要がありそうだ。
7月3日の投稿で、八重のキキョウを落札したと記した。その折り、「キキョウの方は今年の花は望めそうもない。」とも。
前言撤回である。この形状は、確かにちっちゃなつぼみのようである。いや、つぼみに違いない。これは今年、八重のキキョウが見られるということか。
一般的に、キキョウの花期は、存外に長いものとされている。早いモノは6月ころから咲き始め、季節が変わって秋まではほころぶようである。まだ、大きな声では言えないが、小さな声で「八重のキキョウが咲くかもしれないよ!」っと、囁いておこう。





