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| 📸2025年6月26日:白は五弁で咲いている。 ( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
📸2025年月26日:紫も! あっ、雌性期に変わった。 (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
毎年のことだが、この時季、キキョウの観察に余念がない。そう、いろいろな姿を見せてくれるのである。
もちろん、花色のこともそうだが、花びらだってそうだ。上記画像をご覧いただくと分かる通り、白色や紫は平素の通り花びらは五枚だが、桃色はと見ると四枚しかない。いや、別に驚くほどのことはないのだ。昨年は、三枚の花も出現したのだから。
さらに、紫の花芯を見てみると、柱頭が成熟して五裂しているのがわかる。昨日まではまんまるの棍棒のような柱頭だったのにである。
そう、キキョウの仲間の多くは雄性先熟の植物として知られている。これは、「雄しべが先に成熟し、その後、雌しべ(柱頭)が成熟することで自家受粉を防ぐ」という具合に機能する。
「植物が自家受粉を繰り返すことで、次第に生育に変調をきたす現象」のことを自殖弱勢(じしょくじゃくせい)というのだが、雄性先熟は こうした劣性遺伝を忌避するシステムと言えよう。
ねっ、こんなふうに視点を変えてみると、より一層時季折々の姿を堪能できるって思わない。
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| 📸2022年10月21日:正しい(?)センブリの花の姿。 ( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
📸2022年10月29日:なかには三弁花さえある。 (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
この花びらの話だが、なにもキキョウに限ったことではなく、多くの植物で見られる。
例えば、センブリである。この花も、一般的には五弁花として知られている。ところが、かっこえ~なぁ~なんて感じてしまうクロス型であったり、キキョウ同様三弁花さえ見ることができる。
ほら、独特な風貌で人気のあるアケボノソウにも、五弁花があり、四弁花があったりと、花びらの枚数は一定ではない。
花々たちは、ヒト属の思惑などに忖度しない。満ち足りた環境であればフォーマルな姿を顕現し、なにか気に入らないことがあればつぶさに反応しそれに相応しい対応を取る。もちろん、突発的な遺伝子の異常などが影響することもあるのだろう。
例えば、春のタンポポの姿を想像してみるがいい。周りに競合する草々がなければ、無理に花茎を伸ばすことなく地を這うように花をつける。周囲に丈高い草々が生えてくると、負けるものかと日差しを求め茎を伸ばしていく。いまの環境に適合した形で、変幻自在に己の姿を変えていくかのようじゃない。ヒト属も、意固地にならず、周囲をじっくり観察し、あるべき姿を模索していけば「ドンパチ」なんてことも少なくなるのでは、なんて思うのだがなぁ~。



