2023年、この植物は坪庭の北側に忽然と姿を表した。
はて、何だろう? このようなケースの常道としてGレンズに問うと、「アカバナノボロギク」との御託宣が下された。
いや、いや、確かに、この坪庭には、かつてベニバナボロギクが天から降ってきたことがあった。しかし、それとは葉の形状なり、葉柄のあり方などが異なるのではと思い却下である。
長ずるにつれその筒状の花の形態から「赤紫のホタルブクロ」であろうと見当をつけたのだが、問題はその出所である。
つらつら考えるに、昨年、セツブンソウのMさんからいくつかの鉢物を頂戴した。それらのうちいくつかを地植えとしたのだが、そこに種が混じっていたのではなかろうか。
奈良にお住まいの花友さんに頂戴したのが一昨年のこと。昨年は花穂を出さず、目立つことなく一年を終えた。
2025年の年が明け、春の息吹が感じられる頃ともなると、明らかに葉の勢いが違う。いよ、いよ、本気を出したかなと思っていたら、数本の花穂を上げ、気付くと粟粒が白味を帯びてきた。草々の変化で初夏の訪れを知る。
最近、浅漬けをよく作る。年初の頃には香り付けに柚子を用いていた。さて、これからはいかがすべきか? なんて思い悩んでいたら、とある番組で「シソ(紫蘇)」をテーマに取り上げていた。
浅漬けを鉢に盛り、さらに千切りにしたシソをその上に盛って喰らうたら上手かろうと、早速、種子を買いに出かけたのだが思ったものがない。そこで、この「縮緬(ちりめん)」なのである。
葉が縮れているだけで味に大差はなかろうと、5月8日に鉢に蒔いたり、地にばら撒いたりしたのだが。なんと、10日もしないで双葉が出てきた。大雑把な蒔き方をしたのでかなり間引かないといけないようだ。さて、上手く育ちますかな。
とにかく小さい。ことによると5ミリほどか。ヘビイチゴなのである。「屋久島姫ヘビイチゴ」などと呼ばれることもある。キジムシロ属の中でも極小の一つと言えるかも。
目立つ花じゃないけれど、このように岩にへばりつくように咲く姿はなかなかいいものだよ。